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年寄りなのに体も頭も元気で、若者にあれこれうるさく意見したり指図したりすると、「年寄りの冷や水」などと鄭楡されてしまう。 「いい年して……」などという表現も同じトーンで使われる。
また、政治の世界では、なにかあるごとにこんなフレーズをよく耳にする。 「国会議員にも定年制を」「いつまでもXX元総理が偉そうにしているのは老害だ」などなど。
これらの主張も、結局は、「ある程度の年齢になったらもう大人しくして後進に道を譲るべきだ」という考え方にほかならない。 そうやって潔く第一線から退けば、みんなに敬ってもらえるのだ。
しかしいつまでも引退しないでいると、「まだやってんのか」「いつまでしがみついてんだ」と白い目で見られてしまう。 これまた年長者に対する固定的なイメージを前提とする、年齢にこだわった考え方にほかならない。
ここでもまた、先輩・後輩のときと同じ反論がありそうだ。 敬老の日の話と、定年制や募集・採用時の年齢制限とは別次元の話だ、と。
しかし結局のところ、定年制がこれだけ定着して受け入れられているのは、日本という国が、年長者への敬語、先輩・後輩の上下関係、そして敬老の日など、年齢にこだわる仕組みがごく当たり前に存在する社会だからである。 日本社会が、年齢を基準として物ごとを考えることを基本的に是としているからこそ、定年制も合理的な制度であるという評価を得ているのに違いない。
そのような社会で、募集・採用時の年齢差別や定年制が違法だということになれば、じゃあ雇用以外の部分はエイジフリーにしなくてよいのか、先輩・後輩とか、敬語とか、敬老の日とか、そういう年齢を基準とする仕組みはそのままでよいのか、という議論が出てくるのも自然な流れである。 年齢を基準とする仕組みあれこれ実は、年齢を基準とする仕組みは世の中にまだまだたくさんある。
たとえば私の友人で44歳、結婚したくてしたくてたまらないがいまだに独身というヤツがいるのだが、彼が結婚相手に要求する絶対条件はただ一つ、「20代の女性」である(男性でもいいのかどうかは残念ながら確認していない)。 そう、だから結婚できないのだ。

これもある意味、非常に個人的な決まりごとではあるが、年齢を基準とした仕組みの一例だ。 もちろん、もっとフォーマルな年齢基準の仕組みもたくさんある。
いくつか列挙してみよう。

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